「田中康夫の新ニッポン論」Vol.146「災害ヴォランティア」

 

阪神・淡路大震災(1995年1月17日)発生4日後に大阪で調達した50ccバイクに跨がり、テント村を回ったYa’ssy。

新潟県で発生した中越地震(2004年10月23日)の被災地支援を、

隣県知事として県職員と共に行ったYa‘ssy。

避難所へ赴かずに要介護者やペットと自宅に留まる被災者の“ご用聞き”を、

二人一組で長野県職員が一軒一軒回って務めます。

メディア各社の募集義援金も、日本赤十字社に一元化されて金額割り振りに時間を要する日本。長野県独自に募金を受付。1億円を超える全国からの浄財で冬の結露に悩む新潟県の仮設住宅居住者に除湿機を届けます。

 

被災者に「潤い」を与える災害ヴォランティアこそ、世を經(おさ)め民を濟(すく)う21世紀の經世濟民(けいせいさいみん)。

相変わらず雑魚寝状態の日本と異なり、1982年に設立の「イタリア政府市民保護局」。

全国14箇所の巨大備蓄基地から12時間以内に食品、衣料の救援物資とベッド、発電機等の生活必需品を被災地へ届ける地震大国イタリアの「TKB48」。

48時間以内にコンテナ型の温水シャワー・エアコン完備のトイレ。温かい食事を提供するキッチンカーも出動。トイレ・キッチン・ベッド=TKB48。

更には電気やテント張り等の専門職は最長3ヶ月間の休暇取得可能な有給ヴォランティアとして制度化。人口6千万人弱のイタリアでヴォランティア登録者が300万人。

「出来る時に出来る場で一人ひとりが出来る限り」

「知恵を出す事・お金を出す事・汗を流す事」

何れも優劣なきヴォランティアだと詳述する「田中康夫の新ニッポン論」Vol.146「災害ヴォランティア」

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20041023日(土)1756分に中越地震が発生。長野県北部は震度5強。軽井沢の自宅から危機管理室長に連絡。災害対策本部を設置。衛星電話完備の公用車で県本庁舎。北信、長野、北安曇3地方事務所とTV会議網で繋ぎ、対策本部会議を開催。

夜明けと共に県保有ヘリ2機で水、毛布、離乳食等を孤絶した山古志(やまこし)村にピストン輸送。栄村、飯山市、野沢温泉村等、県下の停電箇所は復旧。負傷者も捻挫等の軽傷3名に留まると判明。

「県境を越えると名称が千曲川から信濃川へ。上下流(じょうかりゅう)が逆位置だったら果たして越後川と呼ぶ度量を信州人は持ち得たか?」。忸怩たる想いを抱いていた僕は、新潟県が東北知事会、長野県は関東、中部の両知事会に所属で疎遠だった隣県知事に連絡します。避難所へ赴かず、要介護者やペットと自宅に留まる、地元自治体も把握し切れぬ被災者の“ご用聞き”を長野県職員が務めさせて頂きますと。

阪神・淡路大震災発生4日後に大阪で調達の50ccバイクに跨がり、避難所が一杯で公園のテント村に暮らす人々の元へ訪れ続けた38歳の僕の実体験に基づく取り組み。知己だったファーストリテイリングの玉塚元一、福助の藤巻幸夫両社長に協力を求め、幼児用を含む下着、靴下、防寒着等を各1億円近く提供頂きます。混乱する現地への直接配送でなく一旦、県庁舎の講堂で仕分けの上、被災自治体が設営の避難所へ搬入。加えて自ら手を上げた県職員50名が二人一組でリュックサックに物資を詰めて一軒一軒を訪問。

声の大きい方が優先され勝ちな掲示板への告知張り出しでなく、個別に声掛けして希望する障碍者・高齢者を野沢温泉へお連れする職員提案の企画も、温泉郷とバス会社の協力を得て実現。

 メディア各社の募集義援金も一元化する日本赤十字社と関係自治体が金額の割り振り決定には半年近い時間を要します。出過ぎた真似だと地元メディア幹部から懸念を抱かれるも長野県独自に募金を受付。1億円を超える全国からの浄財で、冬の結露に悩む仮設住宅居住者に除湿機を届けます。

 閑話休題。トイレ・キッチン・ベッドを48時間以内に災害対応する地震大国イタリアの「TKB48」が耳目を集めています。

縦割り行政の弊害を克服すべく1982年設立の「イタリア政府市民保護局」。食品、衣料の救援物資とベッド、発電機等の生活必需品が被災地へ12時間以内に到着すべく巨大備蓄基地を全国14箇所に配備。コンテナ型の温水シャワー・エアコン完備のトイレ。温かい食事を提供するキッチンカーも出動します。

更には人口6千万人弱のイタリアでヴォランティア登録者が300万人。電気やテント張り等の専門職は有給ヴォランティア。発災時には最長3ヶ月間の休暇取得可能。費用は政府が負担します。

セーターは着た切り雀でも堪(た)えられるが下着は3日穿(は)き続けたら気が滅入るとベネトンの日本代表に掛け合い、女性雑誌の連載で知り合ったランコムとシャネルの担当者から化粧水や口紅を長期逗留先の大阪のホテルにお送り頂くとSNSも存在しない31年前、ヴォランティア風情がホテル住まいで総会屋の如くお強請りかよと「机上の空論」知識人が冷笑したのも懐かしく想起。

「出来る時に出来る場で一人ひとりが出来る限り」。「知恵を出す事・お金を出す事・汗を流す事」の何れも優劣なきヴォランティア。

財産を失い・家族を喪(うしな)った被災者一人ひとりが前を向いて歩み出すささやかな一助として「潤い」を提供したい。原チャリで回っていた僕が懐いた富国裕民(ふこくゆうみん)「総合サーヴィス産業」の理念を、富国強兵の日本は未だ共有し得ぬ儘です。

 

動画「Servant Leader」 「神戸震災日記」

中越地震「適材適所・適宜・適量」な被災者支援」のプレスリリース

2004年12月24日 

https://web.archive.org/web/20080515195143/http://yassy.system-a.org/keiei/kouhout/happyou/1224.pdf

 

新潟県中越地震被災地に対する長野県の支援活動

https://web.archive.org/web/20080515194914/http://yassy.system-a.org/keiei/kouhout/chuetsuj/kenshien.htm

 

支援活動状況

https://web.archive.org/web/20080515194914/http://yassy.system-a.org/keiei/kouhout/chuetsuj/kenshien.htm#shien

 

仮設住宅へ除湿機をお届けしました

https://web.archive.org/web/20080515194914/http://yassy.system-a.org/keiei/kouhout/chuetsuj/kenshien.htm#jyositu

 

被災者とヴォランティアを信州の温泉へ

https://web.archive.org/web/20081013033821/http://yassy.system-a.org/keiei/comosei/onsen/onsen.htm

 

 

「神戸震災日記」

Kindlehttps://link.amazon/B0hAWgmFb

文庫本 https://link.amazon/B07t3zELd

 

 

災害対応「先進国」イタリア 脱・自治体任せの避難所運営、被災者への温かい食事

https://globe.asahi.com/article/15670387

 

災害関連死ゼロ イタリアの避難所事情 日本では無理なことを実現「TKB48」

https://www.nagoyatv.com/kurashi-bosai/entry-45083.html

 

イタリアに学ぶ「災害時のTKB」とは?

https://toilet-magazine.jp/disaster/1656

 

 

 

 

 

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