🌳間違いだらけの日本の治水・治山まとめサイト⛲

「9人の命を奪ったダム政策とは」と題して、
「日刊スポーツ」2018年8月2日付「政界地獄耳」が
「脱ダム」宣言&鋼矢板工法に関して論評しています。

PDF>>>PDF
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/08/760268aa4ec6a1224be038ef27209105.pdf

WEB https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808020000292.html
「日刊スポーツ」WEB上の記事は通常、アップから数日後に消去されます。

脱ダム宣言
https://www.pref.nagano.lg.jp/kasen/infra/kasen/keikaku/iinkai/datsudam.html

註 🌳 ⛲
なお、記事の後半で
田中は「ダムを辞めればいいのではない」とことあるごとに指摘する。
と記されていますが、
月刊「都市問題」2009年12月号のロングインタヴュー
「脱ダム政策の哲学と実践」~やめればいいのではなく、新しい治水のあり方を示す~
PDF>> http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nodams.pdf
でも述べているように、正確には「辞めればいいのではない➡止めればいいのではない」です。
止めるべき政策が推進され、止めるべき人物が安泰な、「国民の政治離れ」ならぬ「政治の国民離れ」な状態を憂えて、
敢えて誤植を「日刊スポーツ」編集部の校閲者は放置したのかも知れません。

✽連動している「脱ダム政策まとめサイト」 http://tanakayasuo.me/dnmd も併せてご参照下さい。

NEW!!「憂国呆談」「ソトコト」2018年9月号「サッカーW杯から、大阪府北部地震、西日本豪雨被害、記録的猛暑まで。」

18/9月号 憂国呆談 season2 volume98◆ソトコト

 

7月12日「モーニングCROSS」「羊頭狗肉な日本の水管理・国土保全~造るから治す・護る、そして創るへ~」文字起こし・関連資料
https://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2018/07/12/151522
7月24日「おはよう一直線」「間違いだらけ治水・治山の改善点」文字起こし・関連資料
https://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2018/07/24/070532
17/8月号 田中康夫の新ニッポン論㊿「間違いだらけの日本の治水・治山」
PDFはこちら>>>PDF

本文原稿はこちらをクリックすると全文が表示されます。

「福岡・大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水した地域は2012年の『九州北部豪雨』と重なる部分が多」く、筑後川水系の花月川も「同じ場所で越水や護岸・堤防の損壊が4ヶ所あった」と「西日本新聞」は報じました。

改修を重ねても河川の流れは簡単には変わりません。故に欧米諸国のみならず隣の韓国でも、過去に決壊した場所、決壊が予想される場所には堤防の両肩から基礎まで、鋼矢板(こうやいた)を縦に2枚打ち込む強化策を導入しています。

日本は異なります。建設省河川局が国土交通省水管理・国土保全局へと名称変更した現在も、「土堤(どてい)原則」に固執しています。堤防内に土と砂以外の“不純物”が混じるのは認められぬ、と真顔で彼らは語るのです。

コンクリート壁の隙間から水が浸潤(しんじゅん)し、堤防内では平時から液状化の状態。大雨で壁面が崩れると一気に堤防全体が破堤(はてい)してしまう原因です。鋼矢板を用いた恒常的な治水対策は、膨大な費用と歳月を要するダム建設やスーパー堤防とは異なり、地域を分断する家屋移転も伴わず、製鉄メーカーと地元の土木建設業者の両者がハッピーな嬉しい公共事業。

県知事、国会議員を務めていた12年間、国交省と折衝を続け、漸く2011年、鋼矢板を用いた治水に関する調査費が予算計上されました。が、翌年末の総選挙で僕が敗退するや沙汰止みとなり、その2年8ヶ月後の「関東・東北豪雨」で鬼怒川が200mに亘って決壊します。

すると僅か2週間で「高さ4mの仮堤防を2本設置」する「応急復旧工事」が完了。「石やコンクリートブロック」の「1本目よりも川側に、2枚の鉄板の間に土砂を敷き詰めた同じ高さの仮堤防」が竣工と「毎日新聞」が報じます。これぞ正しく「鋼矢板工法」。

けれども程なくNHKが、以下の続報を流します。「コンクリート製のブロックで補強」し、「強度を高めるため高さ4mの鉄製の板およそ600枚を設置」した国交省は「土堤原則」を貫徹すべく「2014年11月以降、仮設の堤防に代わる新たな堤防の建設工事を行う」と。日本の土木工学は未だに「天動説」の時代を生きているのです。

日本の国土面積に占める森林の割合は66・5%。その45%は戦後に造林された針葉樹の人工林。樹齢45年から60年の間に「2残1伐 列状間伐」と呼ばれる2列残して1列切る手入れを行い、光が差し込むようにせねば、針葉樹は高さも太さも望めません。

間伐経費は1ha辺り35万円。人件費が22万円と3分の2を占めます。これぞ中山間地域に雇用と活力を齎(もたら)す公共事業。知事時代、「信州木こり講座」と銘打って100時限の無料講習を美ヶ原の麓の林業総合センターで実施します。間伐予算を2・5倍に増やし、土木建設業者に門戸を開放。

間伐後も放置した儘(まま)の樹木が流倒木(りゅうとうぼく)となって川をせき止め、今回も被害を増大させています。

県産材活用の一環として、地元業者と共に信州型木製ガードレールを考案し、鋼鉄製と同じ強度認定を受けました。建設時には村道でも費用の65%が国庫補助の一方、ガードレールの設置費用は全額地元負担。既存のガードレールの製造元は製鉄会社系3社のみ。間伐・製造・設置の全てを地元企業が担う木製ガードレールは1km辺り5倍の地元雇用を創出します。

国土交通省5・8兆円、農林水産省2兆・3兆円に対し、森林国ニッポンの林野庁の年間予算は1桁少ない3千億円。間伐を含む森林整備費はその僅か8%に過ぎず、残りは谷止工と呼ばれる鉄やコンクリートを沢に打ち込む公共事業と林道の建設費。嗚呼(ああ)、「間違いだらけの日本の治水・治山」は一向に改まる気配が見えません。

「砂防ダム」 「VERDAD」2014年8月号「田中康夫の新ニッポン論」⑯
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2014/07/ba94495447c2089a30f55e0346f67c39.pdf
関連記事を含むサイト http://tanakayasuo.me/archives/12232

「国土強靱化」 「VERDAD」2013年5月号「田中康夫の新ニッポン論」①
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2013/05/0e24da84a39310770bc5d432d26ad6a8.pdf
関連記事を含むサイト http://tanakayasuo.me/archives/10607

「社会的共通資本」 「VERDAD」2018年3月号「田中康夫の新ニッポン論」56
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/03/4a7cdb336435f35eab37f9747355f8b1.pdf
関連記事を含むサイト http://tanakayasuo.me/archives/22210

・連載バックナンバー>>>こちら
・VERDAD HP>>>こちら

月刊「VERDAD」についてのご紹介は>>>こちら


目次

「だから、言わんこっちゃない!」

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」http://tanakayasuo.me/youtube
の治水・治山関連の動画15本はスクロールして頂くと、それぞれの動画の下に参考資料の一覧を記しています。
更に動画の下に信州型木製ガードレールの耐久度実証実験の動画、講演で用いたパワーポイント等もアップしています。

Vol.367『やっと理解したのね善男善女も「脱ダム宣言」の深意を! いまだ理解しないのね「意識高い系」な阿呆アホ軍団!』

Vol.350『観れば納得! 危機を煽りながら基本を怠るダム至上主義者! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part1』

Vol.351『もいちど納得! 羊頭狗肉な日本の堤防行政こそ諸悪の根源! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part2』

Vol.352『治水とは何か!2人の泰斗に教わったヤッシー!ダムを知り尽くしたればこそ脱ダムに目覚めた今本博健・京大名誉教授と宮本博司・元近畿地方整備局河川部長!間違いだらけの日本の治水Part3』

Vol.353 『国土の66%を占める日本の森林 なのに林野庁予算は僅か3千億円! 間違いだらけの日本の治山Part1』

Vol.354『森林整備こそニッポン再生! なのに抵抗する既得権益集団・森林組合! 間違いだらけの日本の治山Part2』

Vol.348『森林整備費は林野庁予算の僅か8%! 間違いだらけの日本の治水・治山Part2』

Vol.347『スーパー堤防こそ万里の長城! 間違いだらけの日本の治水・治山Part1』

「脱ダム政策の哲学と実践」~やめればいいのではなく、新しい治水のあり方を示す~
「脱ダム宣言」
http://tanakayasuo.me/archives/19549

#43-45 『間違いだらけの日本の治水・治山』シリーズ

参考資料

① 木製ガードレール

写真中軽井沢から鬼押し出しへと向かう国道146号線に設置した
間伐材を活用した信州型木製ガードレール。

② 木製ガードレール動画

日本自動車研究所(つくば市)で耐久度実証実験を行い、
鋼鉄製と同じ強度認定を受けました。

③ 鋼矢板工法

鋼矢板を非液状化層まで2枚打ち込み、「土堤原則」の堤防が全壊するのを防ぐ。

④ 森林整備費は林野庁予算の僅か8%

⑤ 森林づくりは100年の計

関連記事

「西日本新聞」7月8日付「九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め」https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/341557/

関連原稿・インタヴュー・講演録

「脱ダム政策の哲学と実践 やめればいいのではなく、新しい治水のあり方を示す」「都市問題」
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nodams.pdf
http://tanakayasuo.me/archives/19549

「しなやかな国土強靭化 ~公益資本主義としての富国裕民~」「自由民主党国土強靱化総合調査会」
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/56b252dcd6798974c9eb9ce7789e6ae72.pdf
http://www.nippon-dream.com/?p=11152

「鬼怒川決壊の『真犯人』は誰か!? 予防医学としての治水こそ新しい公共事業」 「サンデー毎日」
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/20150928170844.pdf
http://tanakayasuo.me/archives/15069

「巨額公共事業で地元は潤わない」「文藝春秋」
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/b90708120d9bd21e7b86863a8b31a25a.pdf
http://www.nippon-dream.com/?p=15883

「砂防ダム」「VERDAD」
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2014/07/ba94495447c2089a30f55e0346f67c39.pdf
http://tanakayasuo.me/archives/12232

「国土強靱化」「VERDAD」
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2013/05/0e24da84a39310770bc5d432d26ad6a8.pdf
http://tanakayasuo.me/archives/10607

「『脱ダム』宣言」
http://yassy.system-a.org/hisyo/governor/declaration.htm

「脱ダム」の記事一覧
http://www.nippon-dream.com/?cat=22